選挙に立候補するうえで絶対に抑えておきたい数字の一つとして「得票率」があります。ということで、今回は得票率について解説します。
得票率という言葉を耳にするんだけど、そもそも得票率ってなんですか?
得票率って言うのは、候補者や政党が何パーセントの票を獲得したかを示す数値で「絶対得票率」と「相対得票率」があるんだよ。絶対得票率というのは、有権者全体の中で、その候補者や政党が何パーセントの票を獲得したかを表す数値なんだ。計算式にすると・・・
有効得票総数÷有権者数×100%
となるんだ。たとえば現東京都知事の小池百合子さんは、2016年に行われた都知事選で2,912,628票を獲得して当選したよね。東京都の有権者数は11,083,306人だから・・・
2,912,628票÷11,083,306人×100%=26.28%
となって、有権者全体のなかで26.28%が小池さんに投票したということが分かる。
相対得票率というのは、実際に投票した有権者の総数のうち何パーセントをその候補者 (または政党) が獲得したかを示す数値なんだ。前回の都知事選では有効得票総数は6,546,361票で、小池さんは2,912,628票獲得しているわけだから・・
2,912,628票÷6,546,361票×100%=44.49%
となって、実際に投票した人の中で44.49%が小池さんに投票したことが分かるんだ。
半分近くの人が小池さんに投票したんですね。絶対得票率と相対得票率にはどんな意味があるの?
有権者にとってはたいした意味はないよ。有権者は自分が投票した候補者が当選したか落選したか、結果に興味があるわけだからね。得票率を気にしている人は候補者本人と支援者なんだよ。
どういうこと?
得票率を比較することで戦略を見直すことができるからなんだ。候補者や支援者の多くは、前回の選挙と比べて得票率がどう変化したか、なぜそうなったかを分析しているんだ。何が原因で得票率が落ちたのか? それが分かれば得票率の下落を食い止めることができるし、得票率が上がった原因が分かれば、それを参考に得票率を更に引き上げることができる。当選に近づくことができるんだよ。
なるほど。得票率は前回の選挙と比べて上がったのか下がったのかを見て、上がったのなら上がった原因を、下がったのなら下がった原因を分析することが重要なんですね。
そう。だから候補者本人や支援者にとって得票率は非常に重要なんだ。将来君が立候補した時には、自分が何パーセントの得票率を得られたか、前回の選挙と比較して得票率がどう変化したか、なぜそうなったのかを分析してほしいんだ。
わかりました。選挙頑張るゾー!
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