選挙戦略を考えるうえで重要となるのは「当落ライン」の見極めです。当落ラインとは何か、なぜ重要なのかを解説します。
当落ラインという言葉をよく聞くんですけど、当落ラインってなんでしょうか?
当落ラインというのは、当選と落選の境目のことなんだ。選挙戦を戦うには当選ライン見極める必要があるんだよ。
当落ラインってどうやって決めるんですか?
過去の選挙を見て、最下位当選の人が何票獲得しているかを見るんだ。たとえば2019年に行われた船橋市議会選挙では、松崎佐智(まつざきさち)さんが2000票を獲得して最下位当選。2015年の選挙では斉藤和夫(さいとうかずお)さんが2100票で最下位当選しているよね。2000~2100票前後で当落がわかれているので、船橋市議会選挙の当落ラインはこの辺にあると考えられるんだ。
2000票前後でギリギリ当選できるのね。なぜ当落ラインを決める必要があるんですか?
戦略を立てるためだよ。当落ラインを設定すれば戦略を立てることができるよね。たとえば当落ラインを1000票に設定したとしよう。100人にビラを配って一人が投票してくれると仮定すると、1000票集めるには10万枚配布する必要がある。そうすると最低10万枚のビラを印刷しなければならないし、選挙期間が10日間だとすると1日に1万枚配布する必要がある。ボランティアスタッフが10人いるなら一人1000枚、20人いるなら一人500枚配布する。と、こんな感じで具体的な戦略を立てることができるよね。
なるほど。当落ラインは戦略を立てる際の基礎となるのね。ということは、選挙戦略は当落ラインに届くように考えればいいんですね?
それは間違っているんだ。当落ラインぎりぎり届くような戦略では、少しでも下振れすると落選する危険があるからなんだ。選挙は何があるかわからない。だから選挙戦略は当選ラインを十分に超えていけるようなものを考える必要があるんだよ。
わかりました。
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