ホームページで「支援者名簿」を集めよう

ネットと選挙
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政治家のホームページは連絡先や政策、活動報告などを掲載することに留まっています。しかし、ある仕組みを導入すれば、選挙にとって重要な「名簿(リスト)」を集めるツールとして活用することができます。

FacebookやTwitterなどのSNSが発達している今日において、ホームページが必要な理由ってなんでしょうか?

連絡先や活動報告など、有権者が必要な情報を整理して掲載できるからさ。SNSでは断片的な情報しか手に入らないし、それにSNSの情報にアクセスするにはアカウントが必要だろう? 例えばFacebookに掲載された情報をフルに見るには、アカウントを取得しなければならないし、高齢者にとってはハードルが高すぎるんだ。

 

それに、ホームページは「名簿(リスト)」を集める為のツールとして活用できるからね。名簿(リスト)があれば選挙の時に投票をお願いしたり、ボランティアを募集することもできるんだ。選挙に強い政治家は膨大な名簿を持っているんだよ。

SNSではそうした仕組みは作れない。だからホームページが必要なんですね。名簿を集めるにはどうすればいいんですか?

フォームを設置する必要があるよ。

企業の資料請求ページとかで使われている仕組みのことですね。

そうなんだ。政治家のホームページでは主に、お問い合わせページや、ボランティア募集ページで使われているんだ。でも、単にフォームを設置するだけじゃ名簿(リスト)を集めることはできないよ。

なんでですか?

個人情報を入力するのが嫌だからさ。個人情報が流出したり、悪用されたりといった事件が絶えないからね。

なるほど。私も個人情報を入力した後に、DM(ダイレクトメール)が送られてきたり、営業の電話が掛かってきたりして困ったことがあるわ。どうすれば個人情報を入力してくれるのかしら。

リスク以上のベネフィットを提示することが重要なんだ。

ベネフィットって何ですか?

ベネフィットとは商品やサービスから得られる「利益」や「恩恵」のことなんだ。たとえば、N国党は「NHK撃退シール」というものを配っているよね?

「NHKの集金人が来なくなる」というあのシールね。

そう。「NHKの集金人が来なくなる」というのは、集金人の訪問に困っている人にとって、大きなベネフィット=利益(恩恵)なんだ。N国党は「NHKの集金人が来なくなる」というベネフィットを提示することによって、住所や氏名、連絡先などの個人情報を入力してもらっているんだよ。

リスクを上回るベネフィットが得られれば、喜んで情報を提供しようと思うわね。

「NHKの集金人が来なくなる」というベネフィットの前では、個人情報を入力するというリスクは些細なことになっちゃう。それに、シールを発送するには住所や連絡先が必要だから、個人情報を入力することへの納得感もあるよね。

なるほど。これなら多くの名簿(リスト)が集まりそうね。

N国党が躍進した理由は、地道に名簿(リスト)を集めてきたからだと思うんだ。名簿を沢山持っていれば、投票をお願いすることも、ボランティアを募集することもできるからね。

なるほど。ホームページは名簿(リスト)を集める為のツールとして機能させることもできるんですね。

選挙で勝つには名簿(リスト)が重要だから、そうした活用方法を検討してほしいんだ。

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