実業家の南原たつき氏は、自身の人生を「最終コーナー」と位置づけ、新たな「チャレンジ」として政治の世界への参入を決意した。長年の経営者としての経験と視点を活かし、日本が抱える課題に対し実践的な解決策を提案する。
南原氏は「なんで政治?」という問いに対し、「僕は人生をですねこうやっぱり今最終コーナーだと思ってまして。そこでまチャレンジしてみようと」と、その動機を語った。維新の会を選んだ理由については、「しがらみがない」点や「行政経験があり実務ができる」という点を評価していることを示唆した。自身が「43年ぐらいかな社長しかやったことがない」と述べ、労働組合寄りの政党ではなく、経営者的な視点を持つ維新の会に共鳴したと見られる。
主要な政策提言として、南原氏は多岐にわたる分野に言及している。
まずは、高齢者雇用の促進と年金制度の見直しだ。南原氏は自身の65歳という年齢を例に挙げ、「もっと働ける社会を作りたい」と強く主張する。その上で、「63から起業してもいいし」「もっと頑張って働ける」社会の実現を提言する。年金制度については、「頑張って働くともらえなくなっちゃうんですよ」「それもらえていいんすよでも頑張って働いたら」と、働くことで年金が減額される現状の矛盾を指摘。高齢者が働くことで若者の年金負担が軽減されるという相乗効果も期待している。
オーバーツーリズムの問題に対し、南原氏は大胆な提案を行う。「観光客に来てる外国の人の消費税の免税を一時的に停止して」3年間で1兆円の財源を確保すべきだと言う。この財源の使途については、「全てをそのインフラ投資に使わなくてもいいじゃないですか」と、幅広い活用を示唆した。
地方創生については、「例えば富山の温泉とかね岩手の山奥の温泉とかめちゃめちゃいいとこあるじゃないですか」「それをやっぱり日本政府がちゃんとそのクオリティの動画を作って宣伝しなきゃいけない」と、地方の魅力を発信する重要性を強調した。
日本の医療費の高さにも警鐘を鳴らし、「何と言ってもですね日本って医療費が高いんですよ」「国家の財政に含める医療費が高い」と現状を認識している。削減に向けた提案として、「行かなくてもいい人が病院に行っちゃうから」「もう少し下のレベルで決めるような仕組みを作っていくとか」と、病院に行く前の段階でのスクリーニング強化を訴え、これは経営者としての「仕分け」の視点に基づいていると語った。
さらに政治家の特権に対しても言及している。国会議員の給与が高すぎると指摘し、「国会議員給料取りすぎ」「参議院は貴族員じゃないですか昔」と過激とも取れる発言も飛び出した。これは、経済的に独立した人が政治を担うべきだという福沢諭吉の思想にも通じる考えだ。
南原氏の政策の根底には、日本の国力を高めるという強い意志がある。特に、過去のベンチャー企業の「潰し」に対して批判的な見解を示した。Winny開発者やグッドウィルなどの事例を挙げ、「無理やりなんくせつけて潰すみたいなのやめた方がいいですよね」と、不当な圧力が企業成長の芽を摘むことへの懸念を表明した。
トランプ大統領の評価についても、「トランプが一番いいのはやっぱアメリカファースト」「やっぱり日本ももう日本人のことを考えて」と、自国を最優先する姿勢を評価している。
南原氏は自身の経営者としての経験を政治にも応用しようとしている。「まず計画を作りなさいと」「計画の立産案能力と実行能力がこれが大切なんだとこれをちゃんとやれば企業が大きく全く同じ」「実行可能性がないプランはダメなんですよ」と、政治においても問題解決性と実行可能性が重要であると強調した。「できないことはやるなとか」「僕はできることしか言わないって言ってんですよね」と、実行可能な政策のみを掲げる姿勢を表明する。過去に100億円の借金を抱えたり、会社を売却したりといったリスクテーカーとしての経験も明かし、その経験が大胆な政策提言の背景にあると示唆した。
南原たつき氏は、長年の経営者としての経験と、波乱に満ちた人生を通じて培った問題解決能力と実行力を武器に、政治の世界へ参入した。彼の政策提言は、高齢者雇用、観光、医療、産業振興、食料自給率など多岐にわたり、共通して日本の国力向上と国民生活の改善を目指している。経営者視点からの効率化、規制緩和、そして未来を見据えた先行投資といったアプローチは、現在の日本が抱える課題に対し、新たな視点と実践的な解決策をもたらすかもしれない。
彼の「できることしか言わない」という姿勢は、有言実行を求める国民の期待に応えうるだろう。
[引用元]マネーの虎でお馴染みの南原たつきさんが維新入り!「一周回って維新」って何!?何が変わったの!?経営の大先輩に遠慮なく色々訊いてみた!|上念司チャンネル ニュースの虎側
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