斎藤新緑県議が「新型コロナ騒動は闇の勢力が計画」と主張 人はなぜ陰謀論に嵌るのか?

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福井県の斎藤新緑県議が「ワクチンは殺人兵器打つな」と主張したことが批判を浴びています。斎藤県議は自身の議会報告書で「ワクチンは殺人兵器」「打つと五年以内に死ぬ」「新型コロナ騒動は闇の勢力が計画してきたもの」などと綴り多くの支持者に配布。自民党県議会は「党の方針に反する」として厳重注意を行いました。

斎藤新緑県議が「ワクチンは殺人兵器だから打つな」と言って自民党から厳重注意を受けたんだって?

自民党はワクチン接種を進めたいからね。斎藤新緑さんはテレビ局の取材に対して「自らの政治信条に関することで自民党とは関係ない」と反論したみたいだよ。

「新型コロナ騒動は闇の勢力が計画してきた」というのは陰謀論ですよね? SNSを見ていると陰謀論めいた事を言う人が多いんですけど、なぜそんなものに嵌っちゃうんでしょうか?

それには、SNSの性質と認知バイアスが影響しているみたいなんだ。IMTルッカ高等研究所のウォルター・クアトロチョッキさんは、陰謀論は「同質性」「エコーチェンバー」「確証バイアス」によって広まっていくと結論付けているんだ。

ォルター・クアトロチョッキ

詳しく解説お願いします。

同氏は、まず「SNSは似た者同士が集って一種のコミュニティーをつくり上げる」としているんだ。たとえば、ツイッターでは自分と近い価値観を持っている人をフォローするし、自分の価値観に会わない人はフォローしない。自分の価値観と合わないなと思ったらフォローを解除していくよね。

はい。そうやって自分にとって居心地の良い「場」を作っていくわね。

その結果「似た者同士が集う閉鎖的なコミュニティ」が形成されていくことになる。ウォルター・クアトロチョッキさんはSNSにはそうした性質があるとして、それを「同質性」と呼んでいるんだ。

SNSでは同じ価値観を持った人が集まりやすいのね。

そして、似た者同士の閉鎖的な空間では同じような情報に何度も触れることになり、自分の信念は徐々に増幅・強化されていく。自分と同じ意見があらゆる方向から返ってくることから、こうした現象を「エコーチェンバー」と呼ぶんだ。

自分と同じような情報ばかりを目にするから「自分の考えは正しい」とますます思い込んでいくわけね。

そうなんだ。そして自分の考えを支持する情報ばかりを集めて、反証する情報は無視するようになる。「確証バイアス」が働きだすんだ

それによって更に「自分が正しい」と思い込んでいくわけですね。斎藤県議はそうやって陰謀論に嵌っていったんでしょうか?

分からないけど、その可能性はあるよね。

陰謀論に嵌らないためにはどうしたらいいんでしょうか?

様々な人の意見を聞いたり、エビデンス(証拠)を確認することが重要だと思うんだ。そうすれば自分の考えを客観的に評価することできるからね。

客観的に見る事が重要なのね。

人間は様々な認知バイアス(偏った思考・判断)を持っている。それを知ったうえで、SNSを利用することが重要なんじゃないかな。

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