NHK党代表・立花孝志氏が提唱する「諸派党構想」とはなんだろう?

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「NHK受信料を支払わない方法を教える党(以下NHK党)」代表の立花孝志氏が、来年の参議院選挙を見据えて「諸派党構想」を発表しました。党と政治団体、双方にとってメリットがあるかのように見える「諸派党構想」ですが、はたして上手くいくのでしょうか?

「NHK受信料を支払わない方法を教える党(以下NHK党)」代表の立花孝志さんが、来年の参議院選挙を見据えて「諸派党構想」をぶちあげました。立花さんは何をするつもりなんでしょうか?

「諸派党構想」について立花さんは「少数派の意見を国会に届けるため」と語っているよ。

どのような仕組みになるのでしょうか?

まず、現在の党名を「支持なし」に変更する。理由は各種世論調査で支持政党のない有権者が「特になし」と投じているところに目をつけたんだろうね。

なるほど。

そして、「諸派党構想」に参加したい政治団体を集め、各団体の代表者を立候補させる。各候補者は政見放送などで投票用紙に自分の名前を書くようにお願いする。で、最も多くの得票を獲得した人が国会議員になる。「諸派党構想」に参加した各政治団体には、獲得票数に応じて政党助成金を分配されるみたいだね。

党にとってはどんなメリットがあるのでしょうか?

候補者の名前が書かれた票は、党の得票になるんだ。

そうか。参議院選挙の比例区では政党名と候補者名のどちらを書いても党の得票になるんだったわね。

そうなんだ。この仕組みは党と政治団体の双方にメリットがあるんだ。

 

政治団体のメリットは、金銭的なリスクがほとんどないまま国会議員になれるチャンスを得られるという点にある。ある政治団体が参議院選挙に挑戦する場合、最低でも数千万円の供託金を用意する必要がある。没収される可能性も高い。でも、「諸派党構想」に参加すれば、たったの600万円で立候補することができる。しかも、得票数に応じて政党助成金を受け取ることもできる。金銭的なリスクはほとんどないんだ。

 

党のメリットは、政党要件を満たすことができるという点にある。党が政党要件を満たし続けるには衆議院選挙か参議院選挙で2%以上の得票率を得る必要があるんだけど、それが難しくなってきている。

NHK党は全然選挙に勝てなくなっちゃいましたよね。

そこで「諸派党構想」ってわけだ。立花さんは政治団体を集めて代表者を立候補させれば2%以上の得票は確保できると考えている。各政治団体には支援者が付いているからね。

なるほど「諸派党構想」は双方にメリットがあるのね。この構想は上手くいくのでしょうか?

多くの有権者は与党にも野党にもウンザリしている。そうした有権者を取り込むことができれば上手くいくかもしれないね。

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