[選挙予想] 京都市長選挙 保守分裂?共産党系市長誕生か

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過去2回の京都市長選は「共産VS非共産」の一騎打ちでしたが、今回の選挙では現職の門川大作氏に加え、共産党が推す福山和人氏と新人の村山祥栄氏を加えた三つ巴の戦いとなりました。

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◎門川大作氏

京アニ放火事件に関する不適切発言や、これまでの市政により門川氏への不満は一部で高まっているようです。過去二選は対抗馬に共産党が推す候補者しか存在しなかったため「反門川票」は行き場を失っていました。「門川さんは嫌いだけど、共産党はもっと嫌い」と考える人は「投票に行かない」か「それでも門川氏に入れる」という二つの選択肢しかなかったわけです。ところが今回は村山氏という受け皿が存在します。「反門川票」が村山氏に流れれば門川氏の票は減ります。新型コロナウイルスへの対応の遅れなど、自民関連のネガティブなニュースが週末を賑わすことが予想される中、どの程度戦えるのか注目です。

〇福山和人氏

共産党が推す福山氏を強烈に後押ししているのが「れいわ新選組」の山本太郎代表。同氏は昨年4月の京都府知事選で317617の票を獲得し、落選したものの44.1%の得票を押さえています。そこに山本太郎氏の知名度が加われば、逆転もあり得るかもしれません。一定の票が角川さんから村山さんに流れることや、自民への逆風が吹いていることも福山氏への追い風となるでしょう。

△村山祥栄氏

村山氏は過去三選の市議会議員選挙ではトップ当選を果たしています。京都党を立ち上げた人物でもあり、知名度も抜群。村山氏には現職の市政に不満を持ち、かつ共産党を嫌っている一部の層や、維新などの第三極に投票している層の票が集まるとみられます。両名には及ばないものの一定の票は獲得する見込みです。

総評

京都は共産党が強い地域として知られています。市議会では自民党の21議席に次ぐ18議席を占め第二党。2008年の市長選挙では現職の門川市長を951票差まで追い詰めています。れいわ新選組の後押しが嵌れば共産党系市長の誕生となるかもしれません。

◎…本命(最も勝つ可能性が高い)
〇…対抗(2番目に勝つ可能性が高い)
▲…単穴(展開次第では勝つ可能性高い)
△…連下(勝つのは難しいものの善戦)

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