2月2日投開票の京都市長選で、京都新聞に掲載された広告が物議をかもしています。問題の広告は現職の門川大作氏の支援団体「未来の京都をつくる会」が作成したもので「共産党の市長は『NO』」とのメッセージが添えられています。
これを受けネット上では「共産党に対するヘイトだ」「赤狩りだ」との意見が相次いでいます。広告に顔写真を掲載された日本画家の千住博さんは「無許可で掲載された」として次のように反発しています。
緊急:京都新聞の広告について
January 27
1月26日(日曜日)付の京都新聞の選挙広告について。千住博は京都造形芸術大学学長当時に候補者を応援してきた経緯から、今回も推薦者として名前を連ねてきておりました。ですが、千住はアーティストとして、意見の多様性や、議論の必要性を大切にしています。今回のような、ある特定の党を排他するようなネガティブキャンペーンには反対です。まるで千住博がこの様な活動に同意しているような意見広告に、千住の許可なく無断で掲載されたことを大変遺憾に思います
放送作家の小山薫堂さんも自身のブログで次のように反発しています。
1月26日(日)付の京都新聞、選挙広告につきまして
この度、京都市長選に立候補している門川大作氏の選挙広告において、
特定の政党を排他するメッセージとともに、
それを肯定、賛同しているとも受け取れかねない形で、
小山薫堂の名前と顔写真が掲載されていますが、
これは、事前の説明も、了承もなく、掲載されたものです。
小山薫堂のお仕事関係の皆様、支持して下さる皆様に、
不信感を抱かせることとなってしまい、大変心苦しく思っております。出典:N35
門川氏の選挙事務長で自民党京都府連幹事長の吉井章市議は「あらゆる広告物に推薦人の名前と写真を使用することは事前に了承を得ている」と反論していますが真実はどうなのでしょうか。
ソーシャルメディアが一般化した昨今では、こうした他陣営をあからさまに攻撃する行為は、ブーメランとなって自身に帰ってくることが多いように思えます。共産党系の候補者ならまだしも、保守系の現職市長がこうしたことをやるというのは危機感の現れと言えるのかもしれません。
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