「N国党」の成功から学ぶ新興政党が躍進する秘訣とは?

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日危機意識の高まりとともに、次々と登場する保守系政党(団体)。しかし、どの政党も多くの支持を集めるには至っていません。そんな中、例外的に支持されている政党が「NHKから国民を守る党(以下N国党)」。そこにはどんな理由があるのでしょうか?

保守政党がどれもパッとしない中、N国党は例外的に支持されています。N国党が支持され、他の政党が支持されない理由はどこにあるのでしょうか?

「政権交代」を掲げているか否かという点が大きいんじゃないかな?

他の政党は「政権交代」を掲げていますが、N国党からはそうした言葉は聞かれませんね。なぜ政権交代を掲げていない政党が支持され、政権交代を掲げる政党が支持されないんでしょうか?

民主党時代のトラウマがあるからだよ。民主党の3年間は「暗黒」と揶揄されるように、国民の心に決定的な政治不信を植え付けたんだ。鳩山内閣は沖縄県の米軍普天間飛行場の移設計画で「県外移設」にこだわり日米関係を悪化させ、今に続く混乱を招いた。菅内閣の時には、東日本大震災で多くの人が犠牲になり、おまけに原発まで爆発した。消費税の引き上げが決定されたのも野田内閣の時なんだよ。

確かに、民主党時代のトラウマはいまだに根強いですよね。

自民党にお灸を据えようと、民主党に政権を託した結果、国民はもっと酷い目にあった。多くの国民は「素人に任せると国が滅茶苦茶になる」ということを学んだんだ。

だから、保守とは言え「政権交代」を掲げる急進的な政党は支持されにくいんですね?

素人に権力を握られるのが怖いんだよ。それを裏付けるかのように、N国党代表の立花(孝志)さんは首長選で4連敗した。N国の立花さんは参議院議員を辞職して埼玉知事選に挑戦したものの惨敗。その後も首長選に挑戦し続けたんだけど結局4連敗している。あれだけ支持を集めた政党の党首が、権力を握ろうとした途端にそっぽを向かれた。これは「権力を握られることへの恐怖心」があるからじゃないかな。立花さん自身も「国民は大きな変化を求めていない」と話しているんだ。

埼玉県に住んでいる友達は、N国党支持ではあるけれど、知事選では現職の人に投票したみたいです。「なぜ立花さんに投票しないのか」と尋ねたら「何されるかわからないから怖い」と言っていたわね。

立花さんが知事になれば、良い方向に大きく変わる可能性もあるし、大きく悪くなる可能性もある。一方、現職の上田さんは。大きく良くはならないけど、大きく悪くなることもない。N国党を支持したいという気持ちよりも、権力を握られることの恐怖心のほうが上回っていたから現職に票を入れたんだろうね。

N国党が広く支持されている理由は「政権交代」を狙っていないからなの?

そういう理由もあると思う。代表の立花さんは「政権交代」を口にしたことは一度もないし、むしろ「NHKのスクランブル化が実現したら解党する」と言っている。

権力を握られる心配が無いから安心して支持できるというわけね。ということは、保守政党が支持を集めるには「政権交代」のスローガンは降ろしたほうがいいのかしら?

民主党時代のトラウマが根強く残っている間はそのほうが良いと思う。「政権交代」のスローガンを引っ込め、国民の警戒感を解くことがまずは重要だと思うんだよね。

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