安倍首相が百田尚樹氏と会食したワケ それでも安倍一強は続く?

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新型コロナウイルスへの対応で批判が高まっている安倍政権。そんな中、安倍首相は保守を代表する言論人、百田尚樹氏と会食しました。なぜこの時期に百田氏と会食をしたか? 自民党の一強時代は今後も続くのでしょうか?

安倍さんが作家の百田尚樹さんと会食したことが話題になっています。百田さんと言えば作家であると同時に、代表的な保守言論人としても知られています。なぜ安倍さんはこのタイミングで百田さんと会食したんでしょうか?

保守層を繋ぎとめるためなんじゃないかな? 保守層はこれまで「森友学園問題」や「加計学園」などで安倍さんが窮地に立たされる毎にそれを庇ってきた。しかし今回は庇ってくれるどころか、野党と一緒になって政権を批判しだした。「これではまずい」ということで保守層を代表する作家と会食をした。保守層への配慮を示したかったんじゃないかな。

なぜ保守層は批判する側に回ったんでしょうか?

新型コロナウイルスが拡散が止まらない中で、中国の国家主席、習近平さんを国賓として招こうとしているからなんだ。

国賓として招くということは天皇陛下と会うということですよね?

そうなんだ。保守層が敬愛する天皇陛下に対して新型コロナウイルスの発生国であり、敵国でもある中国の国家主席を会わせるとは何事か!ということで猛烈に怒っているんだよ。

 

その批判をかわすために保守を代表する言論人と会食をした。いわゆる「ガス抜き」だよ。実際に百田さんはこの会食以降、政権批判を弱めているし、多くの保守層も一定の評価をしているよ。

安倍政権は保守層に支えられていると言われていますが、なぜ保守層は安倍政権を支持しているんでしょうか?

安倍さんの発言からは保守的な思想を持っていることが読み取れるし、何といっても憲法改正を掲げているからじゃないかな。保守層にとって憲法改正は悲願なんだ。

なぜ憲法改正をしたがっているんでしょうか?

保守層は、戦後の日本はアメリカによって国のカタチが作られてきたと考えている。それを象徴するのが日本国憲法なんだ。

日本国憲法はアメリカによって作られたんですよね。

そうなんだ。現在の日本国憲法はアメリカのGHQによって作られたんだ。憲法9条は日本に二度と戦争させないようにとアメリカが書いたものなんだ(諸説あります)。

先の大戦ではアメリカ人も沢山死んでいるからね。憲法改正はできそうなんでしょうか?

現政権では無理だと思うんだ。スケジュールが厳しかったところに、新型コロナウイルスへの対応が最優先になってしまったからね。

憲法改正が無理だと分かれば、保守層は支持する理由がなくなってしまうんじゃない? 安倍政権は崩壊するのでしょうか?

そうはならないと思う。憲法改正が無理だとしても保守層が野党を支持することは絶対にないからね。民主党時代のトラウマが残っているうちは「野党に任せよう」なんて考えは出てこないよ。

持支率の低下は避けられないものの、自民党一強時代はまだまだ続くということね。

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