[米大統領選] 最新の世論調査ではバイデン氏が圧倒的優勢

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アメリカの大統領選挙が4か月後に迫っている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済失速が影響しているのか、最新の世論調査では民主党のバイデン氏が圧倒的有利となっている。

CNNの調査によるとバイデン氏が55%、トランプ氏が41%で14ポイントもの差がついている。ニューヨークタイムズはバイデン氏が50%、トランプ氏が36%と、ここでも14ポイントの差がついた。トランプ寄りフォックスの世論調査ですら、バイデン氏が50%、トランプ氏が36%と12ポイントの開きがある。

米大統領選最新の世論調査

リアルクリアポリティクスの最新調査でも、バイデン氏が49.5%、トランプ氏が40.3%と約9ポイントの差がついている。

リアルクリアポリティクスの最新調査

共和党と民主党の支持者が拮抗しているスイングステイトに於いても、バイデン氏が有利な情勢となっている。これを受け、CNNは「ドナルドトランプは地滑り的な敗北の見通しに瀕している」という記事を配信。新トランプであるフォックスニュースの人気キャスターも「トランプ大統領が選挙が負けそうなのは事実だ。経済が直ぐにでも回復しない限り」とコメントしている。

CNN「ドナルドトランプは地滑り的な敗北の見通しに瀕している」

なぜこれほど差がついてしまったのか。それは新型コロナウイルスへの初期対応に失敗したからだ。アメリカでは新型コロナの感染拡大が続いており、死者は12万人を突破。失業率は1930年代の大恐慌以来の最悪の水準に達している。黒人差別デモが広がりを見せているのも、新型コロナに伴うロックダウンで人々の不満が高まっているからだろう。

トランプ氏にとって厳しいものとなりそうな米大統領選。唯一の希望は、アメリカの世論調査は当てにならないということくらいだろうか(前回の世論調査では、ヒラリー氏がトランプ氏を今以上にリードしていたが、大統領に就任したのはトランプ氏だった)。

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