千代田区・石川雅己区長「お詫び申し上げたい」 マンション購入問題を巡り謝罪

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11日、千代田区の石川雅己区長は自身が提出した「議会解散通知」の取り消しを発表。区長の欠席により空転していた議会は、新型コロナについてのPCR検査について審議されるなど現在は正常化している。

石川区長は記者会見で「解散の是非は司法の判断を尊重すると申し上げてきた」「これ以上、区政を停滞させてはならないとの見地から決断した」と述べた上で「区民と議会に心痛を掛けたことを深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

議会が正常化したことで、ホッとしているのは区議ではないだろうか。というのも、区長が議会に出席せず、議会が空転したままの状態が続けば「なぜ区長をクビにしないのか」といった不満が高まるのは確実(議会が不信任を決議すれば区長をクビにできる)で、出直し選挙となれば、区議は苦労して手に入れた議席を、たった一年数か月で失うことになるからだ。

千代田区議会選挙は毎回激戦になることで知られている。2019年4月に行われた千代田区議会議員選挙では定数25に対して37人が立候補。数十票の差で当落が決まる激戦となった。区民の不満が高まった状態で選挙に突入すれば、不信任決議を提出しなかった議員の責任が問われることになり、そうなれば現職議員の当選が危うくなる。区議にとって出直し選挙はデメリットしかないのだ。

現在、東京千代田区議会には新型コロナ対策として、全区民に一律十二万円を支給する補正予算案が提出されている。一連の不祥事で失墜した信用を回復したいとの思いがあるのだろう。

千代田区民は今回のドタバタ劇をどう見ているのだろうか? 石川雅己区長は来年2月に任期満了を迎える。

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