NHKが最新の世論調査を発表した。
内閣支持率
それによると、安倍内閣を「支持する」と答えた人は34%で先月の調査から2ポイントの下落。一方「支持しない」と答えた人は47%で2ポイントの上昇となった。安倍内閣を「支持する」と答えた人は、第2次安倍内閣が発足して以降、最低の水準となった。
支持率が下がった原因は、新型コロナへの対応が失敗しているからだ。新型コロナの感染が拡大しているにもかかわらず、政府は「Gotoトラベルキャンペーン」を強行。東京都をキャンペーンから除外するなどの対応が批判された。
7月30日、東京都医師会は記者会見で「今すぐに国会を召集し、法改正をお願いしたい。いまが感染拡大を抑える最後のチャンスだ」と訴えたにもかかわらず、与党は国会を開こうとしない。こうした対応を続けていれば、支持率が下落するのは当前だ。
政党支持率
政党支持率は「自民党」が35.5%(+3.3)、「立憲民主党」が4.2%(-0.7)、「国民民主党」が0.7%(0)、「公明党」が3.2%(+0.4)、「日本維新の会」が2.8%(-0.2)、「共産党」が2.7%(+0.5)、「社民党」が0.2%(-0.2)、「れいわ新選組」が0.5%(-0.1)、「NHKから国民を守る党」が0.1%(+0.1)、「特に支持している政党はない」が43.3%となった。
政権への不満が高まっているにも拘わらず、与党の支持率が下げ止まっているのは、野党がそれ以上に駄目だからだろう。多くの国民は民主党時代に「野党に政権を託すことの恐怖」を骨の髄まで教え込まれた。このトラウマが残っている限り、多くの国民は野党を応援しようといういう気になれないのではないだろうか。その結果、あえて支持するなら「自民党」となってしまう。
一強多弱の構図は当分続きそうだ。
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