立憲民主党と国民民主党が合流し「新党」が作られることが決まった。立憲民主党が母体となって作られる新党には、無所属議員も加わり、最終的に150人規模になる見込みだ。次期衆院選を見越した両党の動きについて、政治学者の岩田温氏は自身の動画で「全く期待できない」とこき下ろした。
「一番初めにあったのは民主党ですよ。『民主党』という名前が悪かったから(選挙に)負けたんだということで『民進党』に名前を変えたんですね」
「『民進党』で選挙を戦おうとしていた時に小池都知事が『希望の党』を立ち上げた。『都民ファーストの会』が都議選で自民党を蹴散らした。あの勢いで選挙に突き進んでいたら政権交代もあったんじゃないかという勢いでした」
「(国民民主党の議員は)『希望の党』に行った人たちなんですよ。小池都知事と一緒に憲法改正とか、安保については現実路線と言っていた人たちが『立憲民主党と一緒になる』と言い出しているんですよ。彼らにあるのは次の選挙のことだけなんですよね。」
国民民主党と立憲民主党の合流は、単なる選挙目当てと指摘。理念なき合併であるなら、そう取られても仕方がないだろう。
「2つの政党がくっついて立憲民主党になったとしましょう。希望が持てますか? 私は持てないと思いますね。何をしたい政党なのかよくわからない。自民党の悪口ばかりを言っている。どんな政治をやりたいのかと言ったら『まっとうな政治』だと。ほとんど言葉になってないんですよ」
「民主党時代から学んだことは『総理大臣なんて誰がなっても変わらない』とは言えないということなんですね。鳩山由紀夫さんが(総理大臣に)なったら最悪の事態になるわけですよね。日米関係はゴタゴタでした。沖縄と政府の関係もゴタゴタ。菅(直人)さんもどうしょうもない総理でしたよね。日本にとって不幸だと思うのは、民主党の中でも、ずば抜けて愚かな人たちが連続して総理大臣になったことです」
民主党時代の三年間は“暗黒時代”と評されるほど酷かった。多くの国民の心にはトラウマとなって残っているのではないだろうか?
「(選挙に)受かりさえすればいいんだ。政策や理念なんか無いんだという政治家が本当に多いんですよ。あきれ果てる政治家が多い。この人達(新党)に政権を任せることは絶対にできない。何としてでも政権交代を阻止しなければいけないと思います。この人たちになったら、再び大混乱が起きますよ。自分たちが与党になるということにしか興味がなくて、何をやりたいという理念がまるで無いんですから」
立憲民主党を母体とする新党は、9月初旬にも出来る見込みだ。
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