国民民主党は19日に両院総会を開き「分党」が正式に了承された。多くの議員は、立憲民主党との合流を前提とした新党に合流。国民民主党京都府連会長の前原誠司氏は、立憲民主党との合流を否定。玉木雄一郎氏や山尾志桜里氏等と共に、国民民主党の後継政党へ合流することになった。
前原氏は、15日の後援会の会合で立憲民主党との合流を否定した理由を次のように語っている。
「なぜ合流新党に行かないのか? 大きな理由は共産党と協力する政党へは行きたくない。この一点に尽きるといっても過言ではございません」
「民主党の三年三か月が終わり下野した後、どんどん支持率が低下する中で野党共闘というのが出て参りました。共産党とも協力するというのは私にとっては忸怩たる思いでいたところでございます」
「憲法観、自衛隊、天皇制、日米安保、あるいは消費税― 内政のみならず、我が国の防衛に関する考え方が全く違う政党と、弱くなったからと言って(選挙)協力をし、小選挙区の票をあてにするという野党共闘に対しては私は与することができません」
前原氏の共産党アレルギーは相当なもので、過去には「共産党はシロアリみたいなものだ。ここと協力したら土台が崩れる」とも発言してる。そもそも、前原氏は憲法改正には前向きな姿勢を示しており、自衛隊を違憲とし日米安保を弱体化させようとする共産党と考えは合わない。
「民主党を京都で立ち上げ、多くの支援者仲間と共に、自共の京都での二大政党の一角を崩すとうことを取り組んでまいりました。非自民、非共産のど真ん中を歩くんだというのが民主党の歩みでございました」
「打倒自共」が前原氏の政治家としての原点でもあり、そのような意味でも共産党と一緒になるというのは耐えられないのだろう。
前原氏は同日、記者団に対しても「合流新党には参加せず、国民民主党に残る」と説明。自身のツイッターも更新している。
今夕、拡大後援会役員会を開いて頂き、私は「合流新党には行かない。国民民主党に残る。京都の民主党は非自民・非共産で戦ってきた。共産党と選挙協力する政党に加わることは、現実的な外交・安全保障、憲法論議を求める私の考えとは異なる」と申し上げ、満場一致でご了承を頂きました。→
— 前原誠司 (@Maehara2016) August 15, 2020
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