アメリカ大統領選 新型コロナが創り出す2つのシナリオ

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新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。特にアメリカではニューヨークやワシントンといった大都市を中心に感染が拡大し、3日時点で感染者は111万人を越え、死者は6万人を突破。アメリカは新型コロナウイルスによる最大の被害国となってしまった。

国民の関心が、新型コロナウイルスへ向いているため、アメリカ大統領選挙の行方も、それ次第ということになりそうだ。

今後のシナリオは2つある。一つは新型コロナウイルスの抑え込みに成功して、経済をV字回復させるというシナリオ。この場合はトランプは「ウイルスからアメリカを救った大統領」として、国民にアピールすることができるので、選挙は闘いやすいだろう。一方のバイデンは、トランプを責め立てる材料を失うため闘いにくい。したがって、トランプ再選の確率は高くなるのではないだろうか。

もう一つは新型コロナウイルスの抑え込みに失敗し、経済が低迷するというシナリオ。この場合、トランプは中国への批判を強めていくことになるだろう。「経済」という最大のアピール材料を失ったトランプは「すべての責任は中国にある」と責任を転嫁して、国民の反中感情を煽り、支持を仰ぐことでしか選挙を戦う方法が無くなるからだ。民衆党のバイデンは新型コロナウイルスへのへの対応の不味さと、経済政策を批判できるので選挙は闘いやすくなりそうだ。支持率は拮抗し次期大統領はどちらになるか分からない。バイデンは心の中では「ウイルスの抑え込みに失敗してほしい」と願っているのではないだろうか。

トランプ大統領は、4月16日の記者会見で「経済を機能させなければならず、私たちはそれをいち早く取り戻さなければいけない」と語り、経済活動の再開に意欲を示した。同時に「われわれは中国には不満がある。世界はひどい状況でアメリカとして声をあげるべきことは多くある」と述べ、中国への批判も強めている。トランプ陣営は、どちらのシナリオに転んでも対処できるように動いているように見える。

中国への批判を強めていることに対して、一部のアメリカ国民は「人種差別だ」「批判を交わそうとしている」とトランプの姿勢を批判している。日本国内でもそうした声が上がっている。しかし、選挙で勝つためには、何でもするのが政治家だ。中国を批判することで選挙に勝つ確率が上がるなら当然そうする。選挙に負ければ「ただの人」になってしまうのだから当たり前なのだ。

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