7月に投開票を迎える東京都知事選に立候補すると噂されている「ホリエモン」こと堀江貴文氏。なぜ都知事選に立候補するのか? なぜ出馬表明を行わないのか? メンタリストDaiGo氏が分析を行っている。
ホリエモンが出馬する理由については、
「賛否両論マーケティングとの相性が良いというのがポイントです。ネット― 特にユーチューブなんかはそうなんですが、アクセスというのは、反対する人の一アクセスも、賛成する人の一アクセスも価値は同じなんですよ。下手すると反対する人のアクセスのほうが、価値が上がっちゃう可能性があります。たとえばユーチューブだったら、一生懸命コメント欄とかで炎上させようと叩いたりする人がいると思うんですけど、あーゆー人達って何回もアクセスするんですよ。これはユーチューブ側からすると熱心な視聴者と判断される。で、広告費が上がっていくわけですよ。アンチってフォロワーよりも資金源になる可能性があるんですね」
とコメント。ちなみに「賛否両論マーケティング」は政治家とっても有効だ。なぜならファンは票田になるからだ。NHKから国民を守る党の立花孝志氏は、これでファン(票田)を獲得してきた。
出馬表明を行わない理由については、
「出るのか出ないのか分からない状態で置いておくと、みんなの興味を維持しちゃうんですね。これは「サイガルニック効果」と言われるんです。人間って、確定していない情報に対して興味を持っちゃうんですよ。だからポジションをどっちにするかというのは、ギリギリまで伸ばしたほうが、民衆の注意を惹けるんですね。『出馬をするかもしれない』という状態で過激な発言をすると、今までより遥かにメディアが取り上げてくれる確率が高まるんです」
と述べた。「出馬するかもしれない」という不確かな情報を流し、大衆やメディアの興味を引き、公示日直前で出馬を表明する。「後出しジャンケンが有利」と言われるのは、これが理由なのだろう。
ホリエモンが選挙に勝つ可能性については、
「今まで政治に興味を持つことがなかった潜在層を取り込むという点では、もしかしたら当選する可能性もあるんじゃないか。アメリカのトランプ大統領が「出馬する」と言ったときにも散々言われたんですよ。何回も破産しているし、滅茶苦茶なことを言うし、あの人が政治家になれるはずがないと言われて、今大統領をやっている。経済的な混乱が起きると、今まで政治に興味がなかった人たちが、政治に入ってくるんですよ。コロナで経済的にやばい、仕事がなくなるんじゃないかとなった途端に、政治系のツイートが増えるじゃないですか。政治に関して何も発言してこなかった芸能人とかも思わず呟いちゃうくらい政治に興味を持つ。うまく行ったら凄く票を集める可能性もある」
とコメント。ホリエモンが勝つ可能性もあると考えているようだ。ホリエモンは都知事選を利用して自身のフォロワーを増やしたいと考えているのだろう。自由なライフスタイルを犠牲にしてまで都知事になりたいと思っているとは考えにくいからだ。ホリエモンが立候補すれば、現職の小池百合子氏もうかうかしていられない。東京都知事選挙が面白くなってきた。
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