トランプ元大統領が新党結成の動き 次期大統領選に向け駆け引きが活発化

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約一年に渡り行われたアメリカ大統領選挙は、民主党のジョー・バイデン氏が8000万票以上を獲得し勝利した。再選を狙ったドナルド・トランプ前大統領は7000万票以上を獲得したものの及ばず、再選は叶わなかった。そのトランプ氏の周辺が慌ただしい。新党を結成するというのだ。ジャーナリストの須田慎一郎氏が語る。

「トランプ前大統領が『愛国者党』を立ち上げるという動きがあるんですよ」(須田慎一郎氏)

トランプ氏の狙いはどこにあるのか?

「狙いは共和党に対する揺さぶり。『俺に協力しないと共和党から議員を引き連れて出ていくぞ』というね」(須田慎一郎氏)

ツイッター上に開設された愛国者党のアカウントは、1月20日までに約10万件のフォロワーを獲得し、フェイスブックページには、約2万件の「いいね!」が寄せられている。トランプ新党に関連する検索数も大幅に上昇しているようだ。

新党を立ち上げとなれば多くの共和党支持者がトランプ新党に流れる。共和党としてはそれは絶対に避けたい。トランプ氏は民間人となってからも、共和党内に一定の影響力を残そうとしているようだ。

一方の民主党はトランプ氏の弾劾に動いている。これにはどのような意味があるのか?

トランプ氏の政治生命の息の根を止めておきたい。そういう思惑がある」(須田慎一郎氏)

トランプ氏は大統領選挙で敗れはしたものの史上2番目の7000万票以上を獲得し、多くの支持者はいまだに「票を盗まれた」「不正があった」と考えている。トランプ氏の支持率は民間人となった今でも40%近くあり、次期大統領選に出れくれば民主党の脅威になることは間違いない。トランプ氏を完全に潰したいと考えるのは当然だろう。

1月20日、トランプ氏は首都ワシントン近郊の空軍基地で演説し「何らかの形で戻ってくる」と語った。次期大統領選に向けた動きは既に始まっている。

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