マスコミと政治家によって分断されるアメリカ　日本は大丈夫？

多民族国家には、様々な宗教的背景や人種的背景を持ったマイノリティが存在する。それを政治家が利用しようとすることで分断が生まれるんだ。

インターネットが登場する以前、マイノリティの声は大きくなりえなかった。声を張り上げて叫んでも、その声は小さく、雑踏にかき消されるしかなかった。ところがネットが普及したことで、マイノリティは自分の声を発信できるようになった。マイノリティの叫びはＳＮＳで同情と共に拡散され、アクセスを稼ぎたいマスコミは、それを大々的に取り上げる。

代表的なのが「LGBT」だ。ネットができる以前、LGBTは日陰者だった。後ろ指を指されるので、LGBTは「それ」を隠しながら生きていくのが普通であり、カミングアウトする人なんてほどんといなかった。そうした状況を打開したのがネットだ。全国に点在するLGBTがネット上で繋がって声をあげはじめた。そうした声はＳＮＳで拡散され、アクセスを稼ごうとにマスコミも大々的に取り上げはじめた。

で、そこに政治家が飛びつき「LGBTの権利を守ります」なんて主張をし始める。日本ではそうした政治家はまだ出てきていないけれど、欧米ではLGBTのために働く政治家は沢山いる。アメリカ大統領選に出馬しようとしている民主党候補のブティジェッジがその代表格だ。

ブティジェッジはLGBTであることを自らカミングアウトしている。LGBTの票田を狙っているというわけだ。こうしてマスコミと政治家が日陰者であったLGBTをメインストリームに押し上げた。それは喜ばしいことではあるけれど、LGBTとそうじゃない人の対立を生み出した。キリスト教保守系団体は「LGBTの大統領は問題だ」なんて反発している。こうして社会がどんどん分断されていくってわけ。

そうなんだ。ネットが普及する以前はマイノリティのために働こうとする政治家はいなかった。マイノリティは少数なので票にならないからね。ところがネットが普及してからは全国から支持を集めることが可能になった。ネットを使えば全国に点在するマイノリティから広く支持を集めることができる。「あなた方の権利を守ります」なんて言えば、普段から端っこに追いやられているマイノリティは喜んで投票してくれる。

「分断の種」を持ち込ませないことが重要なんじゃないかな？　欧米は過去に人種差別を行ってきた歴史の反省から「多文化共生」を理想に掲げ戦後を歩んできた。様々な国から様々な背景を持った人が押し寄せた結果、元々あったコミュニティは崩壊し、様々な場面でいがみ合うようになった。そりゃそうだ。「分断の種」を沢山持ち込んでしまったんだからね。

欧米人は普段は良い人ぶっているけど、利害関係が絡むと直ぐに「差別がー」「人権がー」と対立をはじめる。「分断の種」がそこら中にあるんだから当たり前だ。特にEUは多文化共生を強引に進めた結果、分断が進行しバラバラになりつつある。イギリスは嫌気がさしてEUから離脱し、フランスをはじめとした各国でも、ナショナリズム政党が勢力を伸ばしている。

そうなんだ。欧米人は絶対に認めないけどね。なんせもう引き返せないところまで来ちゃってるんだから。逆に中国は少数民族を弾圧し「分断の種」を排除しようとしている。「分断の種」を放置しておけば脅威になることを共産党は知っているんじゃない？。

僕たちは、ほんの数十年前まで「殺し合いをしていた」という事実を直視するべきだろうね。第二次世界大戦中、アメリカ人は「日本人」というだけで日本人を虐殺し、日本人も「アメリカ人」というだけでアメリカ人を殺しまくった。何十万年も前から人の心に巣食っている感情を無くすことなんて無理なんだよ

ところがだ！　自民党は欧米から１０周遅れで移民をガンガン入れようとしている。欧米の惨状を目の当たりにしているにもかかわらず、そこから学ぼうともせずに移民を推進している。安倍さんは「移民ではありません」なんて言っているけど、国連の定義からすれば、これは明らかに移民政策。日本は移民大国になろうとしているんだよ。

このまま行けばそうなるかもね。日本の良いところは「分断の種」がほとんど無いことにあるんじゃないかな？　日本には目立った対立構造＝分断の種は無いよね。だからこそ豊かな文化が育ち、安心で安全な国が築かれたんじゃない？　

まずは「分断の種」を国内に持ち込ませないように政治家に働きかけることが大事だと思うんだ。意図的に分断を仕掛けてくる勢力の存在も知っておくべきだろうね。「女系天皇」を推進する連中なんかはその最たるものだよ。

女性天皇が結婚して子供が生まれ、その人が皇位を継ぐとなれば二千年以上に渡って紡がれてきたＹ遺伝がそこで途切れる。そうするとＹ遺伝子を持たない子供を天皇として認めるか否かで対立が生まれるだろう？