米大統領選 トランプ劣勢という報道は本当か?

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4か月後に迫った米大統領選挙。新型コロナへの初期対応の失敗と、黒人差別反対運動への暴言などが影響し、トランプ大統領への風当たりが強くなっている。CNN等の左派系メディアは、民主党のバイデン氏が支持率で圧倒的優勢と報じているが、一方でトランプ氏優勢という報道も出はじめている。

「Democracy Institute(デモクラシーインスティテュート)」という調査機関によると、トランプ氏とバイデン氏の支持率は47%と拮抗している。「バイデン氏が10ポイントほど優勢」と報道している左派系メディアとは大きく異なる。

スイングステイトと言われる共和党と民主党の支持者が拮抗している州(フロリダ、アイオワ、ミシガン、ミネソタ、ペンシルバニア、ウィンスコンシン)についても、選挙人の数でトランプが309人、バイデンが229人とトランプ優勢と報じている。

新型コロナの感染が止まらない中、なぜトランプの支持率が上昇しているのだろうか? それは、独立記念日前夜に行われたスピーチにあるようだ。アメリカでは最近、黒人差別反対運動に乗じ、歴代大統領の銅像や、歴史的人物の銅像が相次いで引き倒されている。トランプ大統領は、こうした民衆に対して「新たな極左ファシズムだ」と批判。これが多くの人から支持されているらしいのだ。

Democracy Institute(デモクラシーインスティテュート)が行った調査では、歴代大統領や英雄の像を破壊することに反対する人の割合は、74%にも上る。マイノリティーの支持率も、黒人が35%、ヒスパニックが34%と、言われているほど下がってはいないようだ、

大統領候補同士のディベート(討論会)が控えていることも、トランプにとって有利に働きそうだ。バイデン氏はことある毎に、痴ほう症のような症状を見せ、支持者を呆れさせている。「77歳のバイデンに大統領は無理だ」と考えている人は、民主党支持者の中にも大勢いるはずだ。ディベート中に、過去の発言を忘れてしまったり、頓珍漢な受け答えをすれば、支持率は急激に下がり、大統領の目は無くなるだろう。実際にディベートでミスを犯し、大統領になり損ねた候補者は沢山いる。

日本では「トランプ劣勢」という報道ばかりが流されているが、いやいや、トランプ大統領にも勝利の可能性は残されている。

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