河井克行前法相からの金銭授受問題で市長が辞職したことに伴い、広島県で2つの市長選が行われた。
安芸高田市長選挙は無所属で元銀行マンの石丸伸二氏が前副市長の竹本峰昭氏を下して当選。石丸氏はコンプライアンス意識向上による不祥事撲滅などを掲げて支持を集めた。当選後、石丸氏は会見で「信頼回復に務めていくことが大事だと思う」とコメントした。
三島市長選挙は自民党が推薦する岡田吉弘氏が、元市消防職員の角広寛氏、元市議の荒井静彦氏、会社役員の藤岡輝久氏の3人を破り初当選。岡田氏は会社員や松下政経塾の塾生などを経て地元の三原市などでプログラミング教室の運営に関わってきた。
コロナ禍の選挙ということもあり、投票率は共に伸び悩んだ。安芸高田市長選の投票率は56.98%で、2016年の選挙から1.37ポイント下落。三原市長選に至っては48.39%と、前回を8.83ポイント下回った。
河井克行前法相からの金銭授受問題に伴い混乱に陥っている広島県政。住民の信頼を取り戻すことができるのか、今後も注目していきたい。
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