昨年10月のつくば市議会議員選挙に当選した「勝手に筑波大使(小村政文さん)」。一般的な市議会議員選挙の費用が数百万と言われる中、勝手に筑波大使はたったの31万円しか選挙活動に使っていないとのこと。勝手に筑波大使はなぜ当選できたのでしょうか。
昨年10月の「つくば市議会議員選挙」で、勝手につくば大使こと小村政文さんが当選しました。選挙資金が乏しい中での19位という結果には本人も驚いていました。なぜ当選できたのでしょうか?
「地盤培養行為」を地道にやっていたからじゃないかな。小村政文さんは、2015年から「勝手に筑波大使」として、筑波市の魅力をブログやフリーペーパーで発信する活動を地道にやってきた。
そうした活動は目に留まり、地元のラジオ局に呼ばれたり、雑誌に取り上げられるようにもなった。マツコ・デラックスが司会を務めるテレビ番組にも出演したことがあるんだ。選挙の視点から見れば、こうした活動は「地盤培養行為」にと考えられるんだ。
地盤培養行為ってなんでしょうか?
地盤培養行為というのは「日常的に有権者と接触して、自分の政見や考えを有権者に周知させる行為」なんだ。
告示日より前に選挙運動をするのは事前行為として禁止されているはずですよね? 地盤培養行為はそれに当たらないんですか?
地盤培養行為は将来に立候補する意図を持っていたとしても事前運動にはならないんだ。地盤培養行為以外に次のような行為は事前運動にはならないんだよ。
・街頭演説会や講演会・議会報告会などの開催(それに伴う告知活動)
・政策の普及や宣伝(ビラ等の発行と配布)と党勢拡大のための活動
・後援会活動(会員の拡大や行事)
・街頭演説会や講演会・議会報告会などの開催(それに伴う告知活動)
・社交的行為(但し、あいさつ状の禁止や寄附の制限あり)
地盤要請行為は事前運動にはあたらないのね。
選挙で当選する為の重要なポイントは、この地盤培養行為に掛かっているんだ。普段から地盤培養行為をどれほど熱心に行ってきたかによって選挙の結果は決まるといっても過言ではないんだよ。
小村政文さんは、選挙の5年前(2015年)から、自ら現場に赴き取材をし、約700もの記事をブログで発信していった。膨大な数の筑波市民と信頼関係を築いていったことが、票に繋がったんじゃないかな。もちろん、本人にそうした認識は無かった思うけどね。
なるほど。
選挙に強い候補者は、普段から地元のボランティア活動に参加したり、イベントに顔を出したりすることで、有権者と接する機会を設け地盤培養行為を行っているんだ。
国会議員が頻繁に地元に帰るのも地盤培養行為のためなんですよね。
そうなんだ。信頼関係を築いておけば選挙の際に投票してくれる可能性が高まるし、選挙活動を手伝ってくれる人も出てくるかもしれないからね。
選挙に当選するためには普段から地盤培養行為を行うことが重要なのね。
インターネットが一般的になった今、同じような活動は誰にでも真似できるので、今後流行るかもしれないね。
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