選挙で勝つ為に必要な「三バン」はインターネットから調達する時代へ

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選挙で当選するために必要な「三バン(ジバン・カンバン・カバン)」。今日では、ネットを使ってそれらを得ようとする人も増えています。インターネットによって選挙はどのように変わっていくのでしょうか?

選挙で勝つには「三バン」が必要と言われていますが、三バンとはなんでしょうか?

「三バン」というのは、ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)のことで、選挙で当選するにはこの3つの「バン」が必要と言われているだ。

三バン

「バン」が三つで「三バン」というわけね。

ジバン(地盤)とは後援会組織のこと。後援会は、既成の組織(宗教・業界・労働組合・企業など)や個人の関係(地縁・血縁・同級生・同僚や趣味・ボランティアの仲間など)を中心に組織化される事が多いんだ。地盤が強ければ、政治活動や選挙活動を組織的に行うことができ、選挙で有利に立つことができる。選挙に強い政治家は強固な地盤を持っているんだよ。

カバン(鞄)というのは選挙資金のことで、札束が沢山入った鞄をイメージした喩えなんだ。選挙に立候補するには地方選挙で数十万、国政選挙では数百万もの供託金が必要で、一定の得票数をクリアしないと没収されてしまう。政治活動(地盤培養行為)や選挙活動には様々な経費(広告費、人件費、交通費、飲食代、通信費、賃貸料など)が掛かるし、落選すれば無収入となるリスクもあるんだ。

選挙には沢山のお金が掛かるのね。

だから選挙には、資金に余裕のある人や、再就職に心配のない人(組織に属している人)が出やすいんだ。

カンバン(看板)とは何でしょうか?

カンバン(看板)は知名度のことで、あちこちに看板が貼られること(目立つこと)を比喩した例えなんだ。選挙で当選するには、とにかく自分の存在を知ってもらう必要がある。

選挙カーで名前を連呼するのはそれが理由なのね。

政党が有名人を担ぎたがるのもそれが理由なんだ。文化人や芸能人、スポーツ選手、有名企業の社長などは初めから知名度が高く選挙を有利に戦えるからね。

インターネットが普及した今では、「三バン」を得る方法も多様化しているんですよね?

そうなんだ。たとえば、NHK党・党首の立花孝志さんはユーチューブから「三バン」を調達し国会議員にまで上り詰めた。ユーチューバーとして人気が出ればカンバン(看板)を手に入れることができるし、カバン(鞄)も手に入る。ファンを組織化して後援会を作ることにも成功している。人気ユーチューバーになれば「三バン」を手に入れることができるんだ。

NHK党・立花孝志さん

政治家とユーチューブの相性は抜群に良いんですね。

ユーチューブ以外にもクラウドファンディングなどの資金調達手段も充実している。これからはインターネットを使って「三バン」を得ようとする人は増えていくだろうね。

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