6月30日に任期満了を迎える布野幸利日銀審議委員の後任候補として、政府は17日、日立製作所取締役の中村豊明氏を指名する人事案を衆参両院に提示した。
政府は17日、日本銀行審議委員の候補に日立製作所取締役の中村豊明氏(67)を充てる国会同意人事案を衆参両院に提示した。任期は5年間。6月30日に任期満了を迎える布野幸利審議委員の後任で、布野氏と同様に産業界からの人選となった。
中村氏は慶応義塾大学経済学部卒業後、1975年に日立製作所に入社。財務一部長、代表執行役執行役専務、代表執行役執行役副社長などを経て16年6月から現職。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)経営委員
中村氏は民主党政権時に国会で「消費増税は全面的にやるべきだ」と発言した人物で増税派。政策委員会のメンバーに入れば、日銀は金融引き締め、つまり景気を悪くする方向に走る可能性が高くなる。
人事案を政権に吹き込んだのはもちろん財務省。新型コロナウイルス感染拡大の対応で手一杯となっている間隙を財務省が突いたと考えるのが自然ではないだろうか。
この期に及んで増税とは正気の沙汰とは思えない。減税派の議員は反対票を投じるべきだろう。
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