新型コロナウイルス対策で試される安倍首相のリーダーシップ

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五日、安倍首相は中国と韓国からの渡航を規制しました。他にも小中学校への休校を要請したり、品薄状態が続くマスクの転売行為を禁止したりと、矢継ぎ早に対策を打っています。有事における政治家のリーダーシップとはどうあるべきなのでしょうか。

ようやく安倍さんは韓国や中国の渡航を禁止しましたね。

安倍晋三首相は五日、新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、感染のさらなる拡大を阻止するため、中国、韓国からの入国者に指定場所で二週間待機し、国内の公共交通機関を使わないことを要請すると表明した。両国から帰国する日本人も含まれる。中国人、韓国人に発行済みの査証(ビザ)は無効とし、韓国、香港、マカオはビザの免除措置を停止する。水際対策の抜本的な強化で、中韓からの新たな入国を当面規制する。

 

引用:<新型コロナ>中韓からの入国規制 首相表明 ビザも停止 指定場所で2週間待機へ

他にも、小中学校への休校を要請したり、品薄状態が続くマスクの転売行為を禁止したりと、矢継ぎ早に対策を打っていますね。

これこそがリーダーシップというものなんだよ。官僚に任せておけば国がまわる平時と違って、有事は決断が迫られる場面が多く発生する。官僚には決定権がないので政治家が決断する必要があるんだ。そのために総理大臣には次のような特別な権限を与えられているんだよ。

・大規模な災害または騒乱などの緊急事態に際して緊急事態の布告を発し一時的に警察を統制すること。
・内閣を代表し、自衛隊の最高指揮監督権を有する。
・武力攻撃事態に際して、自衛隊に出動を命ずること。
・間接侵略またはその他の緊急事態に際して、一般の警察力をもっては治安を維持が不可能な場合に、自衛隊に出動を命ずること。
・防衛出動または治安出動による自衛隊に対する出動命令があった場合において、特別の必要があると認めるときは、海上保安庁をその統制下に入れること。
・武力攻撃事態などに際して内閣に設置される「武力攻撃事態対策本部」の対策本部長として、関係する行政機関、地方自治体、指定公共機関が実施する対処措置に関する総合調整を行うこと。
・武力攻撃から国民の生命、身体または財産を保護するため緊急の必要があると認める場合に、警報を発令すること。
・非常災害が発生し、かつ、当該災害が国の経済および公共の福祉に重大な影響を及ぼすべき異常かつ激甚なものである場合において、閣議にかけて、災害緊急事態の布告を発すること。
・防衛大臣に対する海賊対処行動の承認と国会への報告。
・気象庁長官から地震予知情報の報告を受けた場合において、地震防災応急対策を実施する緊急の必要があると認めるときは、閣議にかけて、地震災害に関する警戒宣言を発すること。
・新型インフルエンザなどが国内で発生し、その全国的かつ急速な蔓延により国民生活および国民経済に甚大な影響を及ぼし、またはそのおそれがあるものとして政令で定める要件に該当する事態が発生したと認めるときは、新型インフルエンザ等緊急事態宣言を発すること、ならびにその旨および当該事項を国会に報告すること。

有事に即応できるように、強大な権限を与えられていることが分かりますね。

有事の際に右往左往するようでは、国民は深刻な被害を被ることになる。菅直人政権の時には、原発事故への不適切な対応で被害を広げた。阪神淡路大震災が発生した際に総理大臣だった村山富市は、自衛隊派遣が遅れたことについて「なにぶんにも初めてのことですので」と答弁し、日本国民から強い非難を浴びた。適切に対応していれば6000人もの被害者を出さずに済んだんだよ。

そう考えると政治家は有事ために存在するといっても過言ではないわね。

そうなんだ。もし今、村山富市のような人間が総理大臣だったら、右往左往している間にウイルスが蔓延し、パンデミックに陥っていたに違いない。そして野党からの突っ込みに「なにぶんにも初めてのことですので」とコメントしていただろうね。

 

新型コロナウイルスの蔓延で、東アジアはますますきな臭くなってきた。アメリカだっていつまで日本を守ってくれるか分からない。加えて日本は災害が頻発するようになっている。こうした状況を考えると、今後政治家のリーダーシップは、ますます重要になると思うんだ。

次期総理候補のリーダーシップはどうなのかしら?

安倍さんが次期総裁候補として名前を挙げている人は、岸田文雄政調会長、茂木敏充外相、菅義偉官房長官、加藤勝信厚生労働相の4人。マスコミが行ったアンケートでは石破茂、小泉進次郎、河野太郎、野田聖子などの名前が挙がっている。

誰が次期リーダーに相応しいのか、見極める機会としたいですね。

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