[都知事選] 立花孝志氏「戦略を見直す」 ホリエモン新党惨敗を受け

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小池百合子氏の圧勝に終わった東京都知事選挙。主要5候補の一人として挑んだ「ホリエモン新党」の立花孝志氏は6位(43912票)に沈んだ。立花氏は選挙後にライブ配信を行い、自身の人気が下がっていることを認め「戦略を見直す」と力なく語った。

今回の選挙目的は新たに結党した「ホリエモン新党」を売名することにあった。そのため「どうすれば目立つか」「話題になるか」にだけ集中して選挙戦を闘った。ホリエモン(堀江貴文氏)の顔写真がデカデカと掲載されたポスターを掲示板に張り、物議を醸したかと思えば、政見放送では「(NHKキャスター同士の)不倫路上カーセックス事件」をコント仕立てで演じて見せた。同日行われた都議会補選には、元人気ニコ生配信者の新藤加奈氏(ゆづか姫)を擁立し、アベノマスクブラポスターで話題をさらった。

ホリエモン新党 新藤加奈氏の選挙ポスター

立花氏の戦略はあたり、「ホリエモン新党」の名前を多くの人に知ってもらうことができた。しかし、残念ながら票には繋がらなかった。

「悪名は無名に勝る」を信条とする立花氏。確かに政治家にとって名前を知ってもらうことは重要だ。名前を知ってもらわなければ票に結び付きようがないからだ。しかし、今回は明らかに度が過ぎていた。票に結びついていないことがそれを証明している。

N国党・ホリエモン新党は、どのようにすれば立て直せるだろうか。それは、やはり原点に返ることではないだろうか。NHKに問題意識を持っている有権者はかなりの数に上る。昨年の統一地方選で多くの議員を輩出できたこと、参議院選挙で百万票近い票を得られたことがそれを証明している。

今回の結果を受け、立花氏は「衆議院選挙は無理をしない」と語ったうえで、小選挙区への擁立は取りやめ「11の比例区だけに候補者を立てる」とした。戦略を大きく変更せざるを得ない状況に追い込まれているようだ。

次期衆議院選挙までにどう立て直すか。立花氏の真価が問われている。

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