韓国総選挙 与党が単独過半数を確保 新型コロナに助けられた文在寅

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15日に投開票を迎えた韓国の総選挙は、文在寅政権の支持母体である左派系与党の「共に民主党」が、128議席から180議席と大幅に勢力を伸ばして単独過半数を確保。保守系の最大野党である「未来統合党」は、文政権の経済政策などを批判したが支持は得られなかった。

今回の総選挙は与党にとって、厳しい戦いになるとみられていた。度重なる失政により、国内経済も外交も行き詰っていたからだ。ところが新型コロナウイルスがそれらを覆い隠してしまった。感染者数は日を追うごとに減少し、ウイルスを抑え込むことに成功。これが国民に評価され、今回の結果に繋がったとみられる。新型コロナウイルスは文政権にとって「救世主」となったようだ。

今回の選挙結果でポイントとなるのが、与党が獲得した議席数と「国会先進化法」の絡みだ。2012年に制定された「国会先進化法」では、与野党間で意見の食い違いのある法案を本会議に上程するには、在籍議員の五分の三以上が賛成しなければならないと定められている。今回の選挙で与党が獲得した議席が180。丁度五分の三にあたり、与党は自由に法案を上程することが可能となった。文在寅の独裁が強まったことで、韓国の左傾化は更に進みそうだ。

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