コロナ過を政治パフォーマンスに利用する小池百合子都知事のしたたかさ

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1月2日、小池百合子都知事は、近県三知事を引き連れ官邸に乗り込み、緊急事態宣言の発令を要請。7日、政府は一都三県に緊急事態宣言を発出した。小池氏のこうした動きに対しては「単なる政治パフォーマンス」という批判もある。産経新聞論説委員の阿比留瑠比記者は次のように語る。

「政府から『時短要請に応じてくれ』って言われてもやらなかったんですね。その一方で政府には『緊急事態宣言をしてくれ』というわけですね。緊急事態宣言をやるしかないという状況になったら、途端に時短要請をするわけですよね。つまり自分の責任で時短要請してあれこれ言われるのは回避して『政府が決めたことだから従ってます』ということで責任回避するんですね。これは一貫して彼女のやり方なんですね 」

政府の要請を受けて仕方なく(飲食店への)時短要請を行っているという形にすれば自分への批判は避けられる。いかにも小池氏らしい行動だ。小池氏のコロナ過におけるパフォーマンスはこれだけにとどまらない。阿比留氏は以下のように続ける。

「去年の3月に小池さんが突如としてロックダウン、都市封鎖と言いましたね。当然ワイドショーが飛びつきまして『東京はそんな状況なのか』とか『ロックダウン』になったらどうしようかっていうことになりましたね。でも日本の法律では都市封鎖なんてできないんですね。都民だけじゃなくて国民を煽って、自分は危機感持ってるというポーズを取るんですね。」

「第一波が去年の春、連休くらいに収まりまして、夏にかけてまた次が来るかもしれない言ってる時期に、陽性反応者療養用のホテルの解約しちゃってるんですね。それで『ホテルが足りない足りない』って言いだすわけですよ。『それは国の責任ですから』みたいなこと言うわけです。違うんです。日本は地方が優先されるんですね。首長が強い権限を持っていて政府は地方に対しては一定のことしか言えないんですね。」

医療崩壊の危機を訴える小池百合子都知事

小池氏の政治パフォーマンスは今日に始まったものではない。第一次安倍政権末期、女性として初の防衛大臣に抜擢された小池氏は、就任直後に当時防衛相で強い影響力を持っていた守屋武昌事務次官に退官を迫った。突然の通告に守屋氏は反発。防衛官僚人事が膠着状態となった。最終的に、事態の早期終結を図りたい安倍晋三首相(当時)が守屋氏の退官を発表。小池氏と守屋氏が推す事務次官候補を退け、防衛省生え抜きの増田好平氏を後任に据えた。官邸キャップを務めていた阿比留氏は当時を振り返り次のように語った。

「政府内での人事検討会議など何もせずにいきなり退官させようとしたわけですよ。守屋さんは官邸に入って『私こんなこと言われました』っていう風に抵抗したんですね。この騒ぎをワイドショーが面白おかしく取り上げて『大臣の命令に従わない事務次官がいる』みたいな感じになったんですね。」

「当時、何日か連続して小池さんから深夜の0時頃に電話がかかってきまして、重要な話でもあるのかと思って電話取りますよね。そうすると『今日の私のテレビ映りどうだったかしら』『どんな印象だったと思う』とか、そんなことしか話さないんですよ。自分がどう映ってるか、どういう役割になっているかってことを気にしてるわけですよね。」

「小池さんはどうなったかと言うと、2カ月足らずで防衛大臣辞めちゃうんですね。ただ守屋さんとバトルして、テレビをジャックして、初の(女性)防衛大臣っていう肩書きだけゲットして、さっさと辞めて知らん顔です。」

新型コロナまでも政治パフォーマンスに利用する小池百合子都知事。都民が不幸にならなければ良いのだが・・

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