愛知県大村秀章知事に対するリコール運動で、事務局長を務めていた田中孝博氏が、署名偽装事件への関与を認めました。田中氏は3日、CBCの取材に対して「署名収集業務の依頼をしたのは事実です」と語りました。不運急を告げる署名移送事件。真相は何処にあるのでしょうか?
愛知県の大村秀章知事のリコール運動をめぐる署名偽造事件で、田中孝博事務局長が関与を認めたらしいですね。
なぜ、田中孝博さんはそんなことをしたんでしょうか?
「予定通り署名が集まっておらず、焦っていた」と説明している。会長の高須克弥さんがSNSで順調に署名集めが進んでいると書いていたことから「恥をかかせるわけにはいかなかった」とも語っているよ。
なるほど。今回のリコール運動をどのように見ていますか?
残念に思っているよ。僕は今回のリコール運動は上手くいくと思っていたんだ。高須院長が「署名は順調に集まっている」と言っていたからね。大都市の首長を相手にリコールが成立した例は過去になく、成功すれば憲政史上初の出来事になっていたんだ。
そうなんですね。
リコール運動が成功すれば、全国に波及する可能性が高い。
リコール運動へのハードルが低くなるので当然ですね。
リコール運動が増えれば、首長へのプレッシャーが高まり、住民の立場が強くなる。
なるほど。そうすれば問題行動を起こす首長は減るかもしれませんね。
そうなんだ。そういった理由で、今回のリコール運動は成功してほしいと思っていたんだ。
なるほどね。
ところが、リコール運動は最悪の結果に終わってしまった。
どのような影響があるんでしょうか?
リコール運動は少なくなるんじゃないかな。高須院長は必要な署名数を集めることに自信を持っていたんだけど、実際には僅かしか集めることができなかった。目標数値を遥かに下回る結果に「リコール運動は難しい」という印象だけが残ってしまった。それだけじゃない。高須院長はリコール運動の最中に、様々な妨害工作にあったんだ。
サーバーが攻撃されたり、嘘の情報をばら撒かれたりしたのよね。
そう。「センチュリー(車)の車輪のボルトが緩んでいた」とも語っているんだ。
怖すぎるわ・・
そんなリスクを犯してまで、リコール運動をしようとする人がいるかな? 結果的に今回の騒動は、リコール運動のハードルを上げてしまった。こんなことになるなら、やらない方がマシだったんじゃないかな。
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