11日、国民民主党の玉木雄一郎代表は、立憲民主党との合流協議を巡り、党内の意見が集約できないことを理由に「分党」を決断。国民民主党は、新たに結党される「国民民主党」と、立憲民主党との合流を前提とした「新党」の2つに分裂することになった。
国民民主党の分党を受け、同党内では国民民主党に残る議員と、立憲民主党に合流する議員との間で、調整が加速。代表の玉木雄一郎氏と、立憲民主党から移籍したばかりの山尾志桜里氏は「国民民主党」として活動することを明言。小沢一郎氏は立憲民主党との合流を選択。与党に対抗できる「大きな塊」を形成したい考えがあるのだろう。他の議員は、次期衆院選のことを考え熟考中だ。
「野党再編」の流れが加速する中、ツイッターでは、与党に対抗しうる勢力が誕生する可能性に歓喜するコメントで溢れる一方で、かつての「民主党」を引き合いに出し批判するコメントも大量発生している。
結局民主党
これに落ち着くかな。#立憲民主党の新党名を考える pic.twitter.com/xOW8GBWD7i
— ひろぽん六四天安門 (@mamehiropon) August 13, 2020
新しい立憲民主党、このメンバーに小沢や原口などの一派が加わるって、もうなんかドロドロだな。 pic.twitter.com/EO8aIWfoUQ
— 黒瀬 深 (@Shin_kurose) August 13, 2020
国民民主党は立憲民主党と合流 →普通の民主党に戻した方が早くない?
— デーブ・スペクター (@dave_spector) August 11, 2020
国民民主党の分党で、増税派や左翼志向は立憲民主党へ行ってくれると、有権者としてはわかりやすい。
立憲へは旧民主の野田元総理や岡田克也らも参加する見込みだとか。
純粋培養民主党の誕生だ。— KAZUYA (@kazuyahkd2) August 12, 2020
民主党が党名ロンダリングして民進党になったが、そのままだと選挙で大敗する危機感から、小池新党に合流を画策。合流できたのが希望の党で、排除されたのが立憲民主党。選挙のために再度野合合流する連中はまさに信用出来ない。https://t.co/DUNGqOqStF
— 和泉守兼定 (@netsensor1) August 13, 2020
今回の野党再編の動きは、前回の衆院選前に酷似している。前回の衆院選では、選挙に勝てないことに焦った民進党の議員が、小池百合子氏が立ち上げた「希望の党」に合流。そこから排除された議員が集まって作られたのが現在の立憲民主党だ。選挙目当てにし右往左往する政治家を目の当たりにし、多くの国民は辟易とした。
今回も同じことが起きようとしている。NHKが発表した最新の政党支持率調査によると、立憲民主党が4.2%。国民民主党に至っては0.7%しかない。自民党の支持率は落ちていると言っても、まだ35.5%もある。まともに選挙を戦ったら勝てないことは明白だ。野党が対抗するには合流するしかない。結局は選挙目当て。前回の衆院選前と同じ構図だ。これでは「また選挙目当ての野合か」と思われてしまっても仕方がないのではないだろうか?
立憲民主党の枝野幸男代表は、13日の両院議員懇談会で、「月が明けた頃くらいまでには新しい形でパワーアップして、政権奪取に向けてさらなる大きな一歩を踏み出したい」と語っていたが、さて上手くいくのか?
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